「オリジナルの健康食品を作ってみたい」
そう思って調べ始めると、OEM、ODM、MOQ、原料調達、試作、ロット…と、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
「アイデアはあるけれど、何から始めればいい?」
「原料が決まっていなくても相談できる?」
「何個から作れる?」
「どのOEMメーカーを選べばいい?」
初めての商品開発なら、分からないことが多いのは当然です。
今回は、健康食品OEMの基本から、商品化までの流れ、最低ロット(MOQ)、費用、原料、OEMメーカー選びまで、商品開発を始める前に知っておきたい「基本のキ」をわかりやすくご紹介します。
そもそも健康食品OEMとは?
健康食品OEMとは、自社ブランドの商品を外部の製造会社に委託して製造する仕組みです。
自社で工場や製造設備を持っていなくても、製造設備や専門技術を持つOEMメーカーと連携することで、オリジナル商品を作ることができます。
例えば、
・サプリメント
・粉末食品
・プロテイン
・健康飲料
・ゼリー
・グミ
・健康を意識したお菓子
・フリーズドライ食品
など、さまざまな商品がOEMで開発されています。
ただし、OEMメーカーならどこでも同じ商品を作れるわけではありません。
サプリメントが得意なメーカー、飲料が得意なメーカー、フリーズドライ加工に強いメーカーなど、それぞれ得意分野があります。
この違いは、OEMの商品開発を考えるうえでとても重要なポイントです。

OEMとODMは何が違う?
OEMについて調べていると、「ODM」という言葉を目にすることがあります。
一般的にOEMは、依頼する企業の企画や仕様をもとに製造する仕組み。
ODMは、製造だけでなく商品企画や設計など、より広い範囲をメーカー側が担当する仕組みとして使われています。
ただし、実際のサポート範囲は企業によってさまざまです。
OEMメーカーでも原料や処方について相談できることもあれば、基本的には製造を中心に行うメーカーもあります。
そのため、名称だけで判断するよりも、
「どこからどこまで相談できるのか?」
を確認することが大切です。
原料も処方も決まっていない。それでも相談できる?
商品によっては、具体的な原料や処方が決まっていない段階から相談することもできます。
例えば、
「美容をテーマにしたお菓子を作りたい」
「日本の原料を使った商品を海外で販売したい」
「発酵食品を使った新しい商品を考えている」
というところから商品開発が始まることもあります。
最初から「この原料を○%配合して、この容器に入れて……」とすべてを決めておく必要はありません。
むしろ最初に考えたいのは、
「誰に届ける商品なのか?」
「どんなときに使ってもらいたいのか?」
「どんな価値を届けたいのか?」
という商品コンセプトです。
例えば「プロテインを作りたい」だけでなく、
「忙しい女性が朝食代わりに取り入れやすいプロテイン」
まで考えると、必要な栄養成分や味、容量、形状、価格なども少しずつ見えてきます。
商品開発は、アイデアを具体的な条件へ変えていく作業でもあります。
健康食品OEMはどんな流れで進む?
商品によって異なりますが、一般的には次のような流れで進みます。
1.商品コンセプトを考える
誰に、何を、どのような形で届けたいのかを整理します。
ターゲット、販売場所、希望価格、商品の特徴なども、この段階で考えていきます。
2.原料・製造方法・OEMメーカーを検討する
コンセプトに合わせて、使用する原料や商品形状、製造方法などを検討します。
同時に、それを実現できるOEMメーカーを探します。
3.処方を検討する
使用する原料、配合、味、食感などを検討します。
健康食品では、「入れたい原料を全部入れる」だけでは商品になりません。
味、溶けやすさ、加工適性、安全性、コストなど、さまざまな条件を考える必要があります。
4.試作・調整
実際に試作品を作り、
「もう少し甘さを抑えたい」
「粉っぽさを減らしたい」
「この味をもう少し強くしたい」
などの調整を行います。
頭の中で考えていた商品と、実際に食べたり飲んだりした商品では印象が違うこともあります。
試作は、アイデアを「商品」に近づける大切な工程です。
5.パッケージや表示を決める
容器、袋、箱、ラベルなどを決めます。
パッケージは商品の印象だけでなく、コストや最低発注数量にも関係します。
6.製造・納品
処方や仕様などが決定したら本製造へ進み、必要な検品などを経て商品が完成します。
最低ロット(MOQ)は何個から?
OEMの相談で非常によく聞かれるのが、
「何個から作れますか?」
という質問です。
最低発注数量は「MOQ(Minimum Order Quantity)」と呼ばれます。
結論からいうと、MOQは商品によって異なります。
なぜなら、MOQを決めるのは工場の製造ラインだけではないからです。
例えば、
・製造工程や設備
・原料の最低購入量
・商品形状
・処方
・容器
・袋や箱
・ラベルや印刷物
など、複数の条件が関係します。
中身は少量から製造できても、オリジナル印刷の袋や箱に最低発注数量があり、それが商品のロットに影響することもあります。
小ロットなら安心、とは限らない
初めての商品なら、
「できるだけ少なく作りたい」
と思うかもしれません。
もちろん、在庫リスクを抑えることは重要です。
しかし、生産量を極端に少なくすると、1個あたりの製造コストが高くなる場合があります。
反対に、単価を下げるために大量に作っても、販売できなければ在庫を抱えることになります。
つまり重要なのは、
「最小で何個作れるか?」
だけではなく、
「自分たちの商品なら、何個作るのが適切なのか?」
ということです。
ターゲット市場、販売予測、希望売価、予算、初回生産分をどのくらいの期間で販売する予定なのか。
こうした条件から、無理のない生産数量を考えていくことが大切です。
健康食品OEMの費用はいくら?
これも非常に気になるポイントですが、OEMの費用を一律に「○○万円」とすることは難しいものです。
費用には、
・使用する原料
・原料の品質や産地
・配合
・製造方法
・製造数量
・試作や検査
・容器
・パッケージ
・印刷
など、さまざまな条件が影響します。
なぜ同じような商品でも見積もりが違う?
複数のOEMメーカーへ見積もりを依頼すると、
「同じような商品なのに、どうして価格がこんなに違うの?」
と思うことがあります。
理由の一つは、OEMメーカーによって得意な製造方法、設備、原料の調達方法、品質管理、最低ロットなどが異なるためです。
見た目には同じような商品でも、その背景にある条件まで同じとは限りません。
そして、最初の見積金額が一番安い会社が、最終的に最も低コストになるとも限りません。
途中で処方変更が必要になったり、物流費や追加対応が発生したりすれば、最終的な費用は変わります。
価格はもちろん重要です。
しかし「一番安い会社はどこ?」だけではなく、
「希望する品質・数量・価格で、この商品を実現するのに適しているのはどこ?」
という視点でも比較することが大切です。
自分で見つけた原料を使ってOEMできる?
使用できる可能性はあります。
ただし、
「使いたい原料を工場へ送れば、そのまま製造してもらえる」
とは限りません。
確認が必要なのは、
・日本で食品原料として使用できるか
・必要な品質資料や規格書が揃っているか
・OEMメーカーが受け入れ可能か
・製造設備や工程に適しているか
などです。
特に海外の原料を日本へ持ち込む場合には、さらに輸入手続き、物流、通関、必要書類などの確認も必要になります。
海外で一般的に使われている原料だからといって、日本でも同じ条件で使用できるとは限りません。
「この原料を使いたい」という希望がある場合は、商品開発の早い段階で相談しておくとよいでしょう。
OEMメーカーはどうやって選ぶ?
「健康食品を作りたい。では、どの工場に頼もう?」
つい工場探しから始めたくなります。
でも、その前に考えたいことがあります。
それは、
「この商品を実現するためには、何が必要なのか?」
ということです。
OEMメーカーには得意・不得意がある
例えば、
・サプリメント
・粉末食品
・飲料
・グミ
・フリーズドライ食品
・ペット向け食品
・オーガニック商品
など、OEMメーカーによって得意分野は異なります。
そのため、知名度や価格だけで選ぶのではなく、自分が作りたい商品とメーカーの強みが合っているかを確認する必要があります。
さらに、製造技術に優れていることと、商品企画や市場分析、原料選定まで得意であることは必ずしも同じではありません。
「OEMメーカーなら商品開発のすべてを任せられる」とは限らないため、どこまでサポートしてもらえるのかも確認しておきましょう。
良い商品は「1つの工場」だけで作るとは限らない
商品によっては、
原料メーカー
↓
加工技術を持つ企業
↓
OEMメーカー
↓
パッケージ会社
↓
物流・輸出
など、複数の企業や専門家が関わります。
つまり商品開発で重要なのは、
「一番良い工場を1社探すこと」
だけではありません。
適した原料、適した技術、適した製造方法、そして適したパートナーを組み合わせることです。
「どの工場に頼む?」
ではなく、
「この商品を作るには、どんなチームが必要?」
という視点で考えてみると、OEMメーカー選びも少し違って見えてきます。

海外企業でも日本でOEMできる?
条件が合えば、海外企業が日本のOEMメーカーと商品開発を進めることも可能です。
日本の原料や日本製の商品に魅力を感じ、Made in Japanの商品開発を検討する海外企業もあります。
ただし、海外向けの商品では、
・使用する原料
・日本国内の規制
・販売国の規制
・商品表示
・輸出入
・物流
など、国内向けの商品とは異なる確認事項があります。
大切なのは、
「日本で作れる商品=海外でそのまま販売できる商品」
とは限らないということです。
海外向けの商品を企画する場合は、どの国・地域で販売する予定なのかも早い段階で整理しておく必要があります。
「できます」だけが良い商品開発ではない
OEMメーカーや商品開発のパートナーに相談したとき、すべての希望に「できます」と答えてもらえたら安心するかもしれません。
でも、ときには、
「この原料は別のものにした方がいいのでは?」
「この処方はもう一度考えた方がいいのでは?」
「この価格ではターゲットに合わないのでは?」
と、一度立ち止まって考えることも必要です。
商品を製造すること自体がゴールではありません。
実際に市場へ出て、手に取ってもらい、継続して販売できる商品にすることが大切です。
だからこそ商品開発では、
「作れるか?」
だけではなく、
「この商品を作る意味があるか?」
という視点も忘れないようにしたいところです。
ナチュラリンクが考えるOEMの商品開発
ナチュラリンクでは、最初から特定の工場ありきで商品開発を考えるのではなく、まず商品についてお話を伺います。
誰に届けるのか。
どんな商品を作りたいのか。
どのくらいの数量を想定しているのか。
どこで販売するのか。
そこから必要な原料、処方、製造方法、パッケージなどを整理し、企画に適したパートナーを検討していきます。
私たちが大切にしているのは、
「工場が何個作れるか」だけではなく、「何個作るのが適切なのか」。
「一番安い工場はどこか」だけではなく、「この商品に合うパートナーはどこか」。
そして、
「どうすれば作れるか」だけではなく、「どうすればより良い商品になるか」。
原料、製造技術、OEMメーカー、そして市場。
それぞれをつないで、商品として形にしていくことがナチュラリンクの商品開発です。
健康食品OEMについてよくある質問
Q. 健康食品OEMとは何ですか?
自社ブランドの商品を、製造設備を持つ外部企業へ委託して製造する仕組みです。自社工場を持っていなくてもオリジナル商品の開発が可能です。
Q. 原料や処方が決まっていなくても相談できますか?
商品や相談先によりますが、商品コンセプトやターゲットから原料や商品形状を検討することもできます。
Q. 最低ロット(MOQ)は何個からですか?
一律ではありません。製造方法、原料、処方、容器、パッケージなど複数の条件によって変わります。最小数量だけでなく、販売計画に合った生産数量を考えることも重要です。
Q. 同じ商品でもOEMメーカーによって価格が違うのはなぜですか?
製造設備、得意分野、原料の調達方法、品質管理、最低ロット、包装仕様などがメーカーごとに異なるためです。価格だけでなく、品質、納期、対応範囲なども含めて比較しましょう。
Q. 自分で用意した原料を使用できますか?
使用できる場合もあります。ただし、法規、品質資料、製造適性、OEMメーカーの受け入れ条件などの確認が必要です。海外原料の場合は輸入についても確認する必要があります。
Q. 海外企業でも日本でOEMできますか?
条件が合えば可能です。ただし、日本で製造できるかだけでなく、販売予定国の規制や輸出入、物流なども確認する必要があります。
まとめ|商品づくりは「こんなものを作りたい」から始められる
健康食品OEMは、自社工場を持っていなくてもオリジナル商品を形にできる仕組みです。
しかし実際の商品開発では、原料、処方、味、製造方法、MOQ、コスト、パッケージ、法規など、さまざまな要素が関係します。
最初からそのすべてを決めておく必要はありません。
まずは、
「誰に届けたい?」
「どんな商品だったら喜んでもらえる?」
「こんな商品があったらいいな」
というところから考えてみてください。
商品開発は、まだ形になっていないアイデアから始まります。
ナチュラリンクでは、原料探しからOEMメーカーの選定、商品開発まで、企画に合わせてサポートしています。
まだ具体的に決まっていなくても、
「こんな商品、作れるかな?」
そんな段階からお気軽にご相談ください。
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