フリー食品のトレンド

開発TIPS

日本には、創業100年以上経過している長寿会社が、世界一多いといわれています。最も古いのは、寺社仏閣建築の「金剛組」で西暦578年創業。酒造会社も軒並み、古くからの伝統を受け継ぎながら長く商売しているところが多いですが、最近日本酒も焼酎も消費量が落ちてきて、メーカーは苦戦を強いられていると思います。
ノンアルコールビールのヒットしましたが、この背景には何が考えられるでしょうか?

・飲酒運転の罰則・規制強化の影響
・若い世代を中心とした健康志向
・女性を中心とした飲めない層のニーズの合致

ノンカロリー、ノンシュガー、ノンオイル、ノンファット等など。。
「不要なものを不必要に取り込まない」というコンセプトで色々なものが開発されていますが、表示に関しては、どれも一応基準があります。例えば、「ノンアルコール」。ノンアルコールビール、ワインなどは、輸入物も多く、酒税法によればアルコール1%未満のものであれば、実質お酒とはいえません。がしかし、最近この割合がよりシビアになり、0.00%以下になって、「ノンアルコール」と標榜できる風潮があります。

少しのアルコールでも反応する人がいる可能性があるので、「ノンアルコール」の基準がシビアになっています。でも、例えば奈良漬食べて酔う人はどの位いるんでしょうね・・・。ノンアルコール系では、最近麦焼酎もろみを使用したサプリメントや飲料が開発されています。

焼酎粕エキスや酒粕エキスといった原料もサプリメントや化粧品向けに開発されていますが、ノンアルコールですので安心です。焼酎は日本酒等と比べて、糖分も少ないので、健康的です。こういった原料を使った商品開発にご興味のある方はお問い合わせください。

この「アルコールフリー」といったような健康食品(原料)でありながら「フリー」を訴求する傾向は、健康志向の人々の増加とともに益々強まってきています。オーガニックも無農薬、農薬フリーですし、アレルギーの人向けのグルテンフリー、乳糖フリー、デイリー(乳製品)フリーといったように、「フリー食品」が今後国内でもトレンドとして育っていきそうです。
海外では、フリー食品だけを集めた「Free from Functional food expo」というフリー食品の専門展示会も開催されています。
どういうフリーが取り上げられているか、以下にご紹介します。

・グルテンフリー
・ヴィーガン(ベジタリアンのうち、肉・魚介類に加え、卵や乳・チーズ・ラードなど動物由来の食品を一切とらない人)
・オーガニック(農薬・化学肥料フリー)
・ファット(脂肪)フリー
・エッグ(卵)フリー
・乳糖フリー
・デイリーフリー
・アレルギーフリー
・ナッツフリー
・パームオイルフリー
・大豆フリー
・酵母フリー
・シュガーフリー
・塩フリー
・防腐剤フリー
・小麦フリー

化粧品でもパラベンや香料、合成界面活性剤フリーといった「〇つのフリー」を訴求していますね。
食品業界でのメジャーなトレンドはやはり「糖質フリー」「低糖質」で、糖尿病患者数の増加とともにこの傾向は続くでしょう。日本はもちろんですが、経済成長とともに生活習慣病が増加中の中国、東南アジアはこれから糖質摂取制限をしてもおかしくない状況です。血糖値上昇抑制作用のあるサプリメントを摂取するのもよいですが、その前に食生活から糖質を減らすことが大事です。

 

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