グルコサミン &コンドロイチンに代わるロコモ対策

開発TIPS

骨・関節強化をコンセプトにしたサプリを作りたい・・・。
そういった声に対して、商品化された実績と消費者認知が最も高いのはおそらく「グルコサミン&コンドロイチン」でしょう。
オーソドックス、定番中の定番です。サントリー始め、世田谷自然食品、日本薬師堂など多くの企業が主力商品として販売しています。

それだけ、膝・関節の悩みを抱えている人、困っている人が多いという裏返しですが、実際変形性膝関節症の患者数は高齢化とともに増加してくることは間違いなく、未病対策として、あるいは補助的なものとしてサプリを利用したいと思う方が多いのはうなずけます。

グルコサミンやコンドロイチンは、科学的根拠として、ヒトの変形性膝関節症に対する治験結果が論文として出されている一方で、実際にグルコサミンを飲んだことがある方から、「効果がなかった」という声を頂くことも多いのもまた事実。よくある話ですが、正反対の考察を示す論文が出ると、なおさら本当のところはどうなの?となってしまいます。
一つは治験の対象人数が少なかったり、実施期間が短いため、データとしてはあまり参考にならないといわれます。ちなみに、グルコサミン単品よりもコンドロイチンを一緒に摂る方がより良いという論文もあります。

エビデンスについては、ネット上で閲覧できます。

医療情報サービス Minds(マインズ)
http://bit.ly/M7b05U

グルコサミン&コンドロイチンを摂り、短期間のうちに痛みがなくなったら、医薬品と差がなくなってしまいます。あくまで中長期的に摂取していくことのメリットを前提として考えた方が良いです。とはいっても、実際は「この痛みを何とかしてほしい」「あの痛みを防ぎたい」という「痛みを避ける」欲求が強いから、消費者は何かないかと求めるわけです。医薬品でも使用上限量が決まっていたり、副作用が気になったりしますからね。

その痛みの緩和については、西洋の薬がない国、地域では、ハーブ等の天然物を利用して対処してきた背景があります。グルコサミン&コンドロイチンに代わるものが続々出てきており、研究で鎮痛作用が認められるものも多数あります。例えば、南米のキャッツクローやデビルスクローといったハーブ、ヤギミルク抽出物などです。

また、オメガ3脂肪酸豊富な魚油は、血液サラサラの方が認知があるかもしれませんが、抗炎症作用があり関節痛、関節リウマチ等にも良いという報告があります。同じくオメガ3脂肪酸豊富なクリルオイルも抗炎症作用の方で注目されています。

グルコサミンやコンドロイチンなどの既知のものに、悩みに対する新たなアプローチを持つ新しい素材の息を吹き込むことで、新たな可能性を見つけ出すことはとても大切です。全ての発明は既知のものとの新たな組み合せです。

発明と言えば、ニュース等でよくナノテク素材、ナノテクノロジーという言葉を耳にしませんか? 物質を微細化する工業技術の1つですが、化粧品や健康食品の原料開発でもよく使われています。ナノテク自体なんだかよくわからないけど、粒子が小さくなって吸収が良くなるという漠然としたイメージしかないと思います。

化粧品はともかく、食品に関してふと思うのは、何でも吸収しやすくスピードアップして大丈夫?ということ。消化吸収しやすい形状にすることで、より体感が早く感じられる。これは一理あると思いますが、逆にいうと体内滞留時間が短いので、持続力も短いと捉えることができます。
さらにいうと、からだ全体を効率よく機能させるには、急がず、ゆっくりと消化・吸収・循環させた方が自然で良い場合もあります。なので、理想的には、「短期的に効果が現れて、かつ長期的なフォローもしてくれる」

こういった機能性食品があれば、「ひとり時間差攻撃」でお得だと思いませんか?

特に痛みに対しては、即時的な痛みを取るというケアと根本原因を取り除くという長期的なケア、両方が必要になってきます。これは健康食品だけでなく、他の手当て、施術等との組み合わせも考えられますが、上記のような「ひとり時間差攻撃」タイプの健康食品を開発したことがありますが、体感は想像していた以上でした。

これから寒い季節、ひざ、関節の痛みが気になる方は多いと思います。ロコモティブシンドローム対策という市場はこれからも大きな割合を占めることは間違いありませんが、グルコサミン&コンドロイチンに代わる素材、あるいはこれに付加する素材を探されている方も多いと思います。筋骨草エキスなどもその1つですが、骨代謝改善あるいは鎮痛作用のあるハーブにいくのか、何の作用をターゲットにするか次第です。

 

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