アスタキサンチン

成分情報

「アスタキサンチン」をご紹介します。

アスタキサンチン
サケやイクラ、エビ、カニ、オキアミ、藻など、海の生物たちに多く含まれている天然の赤い色素で、カロチノイドの一種です。

生物の体内に発生する活性酸素を抑制する抗酸化力に優れており、その力は、ビタミンEの500~1000倍といわれています。最近では、サプリメントよりも松田聖子と中島みゆきのCMで見られるように、コスメにも利用されて認知度が高くなった素材です。

アスタキサンチンは、当初はビタミンEの約500~1000倍と抗酸化力がクローズアップされていましたが、疲労回復、認知症、糖尿病の合併症といった幅広い研究成果が紹介されていました。
1つの素材で多用な機能を持つ場合、どこにフォーカスするか、絞込みが大事です。
ある会社はアスリート向けに「疲労回復」をターゲットに、また別の会社は「糖尿病対策」というように、仮に既に他社が扱っていても、目先・ターゲットを変えることで共存できています。

アスタキサンチンがどの用途でよく使用され、認知されているのか調べるのは簡単です。検索エンジンで、アスタキサンチン+(悩み、疾病)をキーワードに入れて検索します。

ちなみに、アスタキサンチン単独の月間推定検索数は、約24,000件(Yahoo)

これに複合キーワードを入れると以下のような結果になります(Yahoo)

アスタキサンチン 認知症   約12件
アスタキサンチン 眼精疲労 データなし
アスタキサンチン 糖尿病   データなし
アスタキサンチン アトピー  約24件
アスタキサンチン 疲労    データなし

まだ他の用途もあるかもしれませんが、大体メジャーなところでは上記のような感じでしょう。

なお、コスメティックで利用されていることから、内外美容を実現する素材として海外からも注目されています。2012年のある研究論文によると、アスタキサンチンを外用すると同時に口から摂取すると、シワを薄くシミを小さくさせ、皮膚水分量を維持する働きが、男性女性ともに有意な結果として出ています。
また、遡って2005年のある研究では、30名の男性を対象にした二重盲検試験を3ヶ月に渡って行い、アスタキサンチン摂取による男性の生殖能力の向上に関して有意な結果が認められています。
どちらの研究も少し古いものですが、こういった研究を背景に新たにコンセプトメイキングを行うと、従来の市場から少し外れた領域を狙うことができます。

最近は大手も含めて妊活市場のサプリメントが多く出てくるようになりました。今までの対象は女性メインでしたが、男性向けの妊活サプリにアスタキサンチンを使うといったアプローチも面白いかもしれません。

 

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