今回はプレスリリースと商品開発は連動しているということについて考えてみたいと思います。
ここでは研究開発と商品開発は切り離して考えます。研究開発といえば、技術職で白衣を着て研究に没頭するような仕事になりますが、商品開発の仕事はマーケッターであり企画屋です。会社によっては、商品開発と商品企画、広報・PRと部課を分けているところがありますが、商品の訴求力、「思い伝達力」を高めるには、開発者が広報を兼務したほうがダイレクトに情報が伝わります。
商品開発は社長自ら率先して取組んでいるところも多いですよね。結局のところ、もしあなたが商品を販売したいと思ったときは、誰よりも商品を理解していることが重要なのです。そのためには、どんな質問が来ても答えられないといけません。
といいつつも、中には医学的な難解な質問も来ます。そういう場合は、「かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください」という場合が多いですが、安易に答えずに必ず確認をして返答することが必要ですね。
そして、広報と商品開発をセットに考えるメリットは、開発段階で広報・PRを意識することで、商品を発売する前から話題づくりができるということなのです。「仕込み」、「仕掛け」というやつです。その仕込みや仕掛けが、最終的に発売時のプレスリリース等に凝縮されていくわけです。
プレスリリースを作るノウハウは色々あるかと思いますが、商品開発と広報をセットで考えることは良いプレスリリースを作る1つの方法です。
特に紙面での広告効果が年々減少していっていると言われる昨今ですが、反比例的にPRの重要性が認識されています。資本力のある大手は広告宣伝費に予算が当てられガツーンとお金を作って市場を取りに行きますが、中小零細は最初からそこまで資本がありませんので、やり方を工夫する必要があります。そこでPRの一つとしてプレスリリースがあるのですが、経験上これも付け焼刃的にやるよりは、きちんと準備してからの方がうまくいく確率が高まります。
プレスリリースを出すタイミングというのは新しいイベントや人事等、ニュース性のあることを仕掛けたときですが、最も頻度が高いのはやはり新商品の発売や新サービスが開始されるときでしょう。
新商品の発売は、大体春秋、もしくは春夏秋冬と季節に応じていることが多いです。この季節性というのは、ニュースに取り上げられる要素の1つですね。
さらに、この季節性をさらにピンポイントにぐーーーーっと絞ってみてはどうでしょう?例えば今から仕掛けるとしたら、来年早々、受験シーズンに向けて受験生向けサービスや商品。以前、カールが合格祈願用商品として、「ウカール」というのを発売した際は、マスコミが飛びつきました。
もちろん、中身の味付けに変わりはなく普通のカールです(笑)このように、プレスリリース戦略の1つは、季節性のあるイベントにマッチさせるということ。そのために前もって準備、根回しを用意周到にしておくことが重要です。
また、商品・サービスのネーミングもその時のキャンペーン用に作り替えてしまいます。こうすると、プレスリリースの見出しも半分以上決まったようなものですね。
今から年末までどんなイベントがあるか、カレンダーチェックしたくなりませんか?もし、特段絡められそうなイベントがなければ、「ホワイトデー」のように作ってもいいわけですね。以前「食物繊維の日」を制定して「しょくもつせんいプロジェクト」をPRされた方もいましたが、まさにあれです。
記念日PR戦略といってもいいのではないでしょうか?(笑)この視点からだといくらでも企画できそうです。
また、これを仕掛けるときは、単体で動かずに関連各所とタイアップしてやると、より効果的です。
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