バオバブパウダーとダイエット

成分情報

バオバブパウダーの魅力と期待できる効果

「バオバブ知っていますか?」と街中で10人に聞くとおそらく1人知っているかどうかというくらい、日本人には馴染みが薄いです。そこで童話の星の王子さまに出てきた巨木というと、「あーあれね」と2,3名の方は何となくイメージがわかるかもしれません。

バオバブと聞けば、健康美容関係のお仕事をされている方には、バオバブの種子から搾られたオイルの方が知られているかもしれません。今回ご紹介したいのは、バオバブの果肉を粉砕したバオバブパウダーです。健康食品という括りよりもスーパーフードとして露出されることが多いバオバブパウダーですが、美肌、ダイエットといった女性にとって永遠の関心、テーマにマッチするお勧めの素材の1つです。

ダイエット素材は流行り廃りが激しく一過性のものも多いですが、バオバブは他のダイエット素材と違って、ダイエットという単一の目的だけで使用されるわけではなく、青汁のような栄養補助という形で最も有用性を感じる素材です。

ではバオバブパウダーがなぜダイエットや美肌に結び付くのか? スーパーフードとしてのバオバブの魅力を掘り下げていきます。ダイエット食品を企画したい、バオバブを取り入れた商品を企画したい方にご参考になれば幸いです。

バオバブパウダーのココがすごい! 猿も群がる栄養の宝庫

バオバブの木(バオバブツリー)は、アフリカで自生している巨木で、別名「生命の木」「猿のパン」ともいわれます。サバンナのような乾燥した環境下で、2月〜4月が収穫期で、バオバブの木に実った果実に猿が群がり、猿の栄養源となっています。栄養の宝庫と呼べるくらい様々な栄養に富んでおり、まさにスーパーフード。以下に挙げてみます。

◎食物繊維(水溶性、不溶性)

果肉に含まれる水溶性食物繊維(ペクチン)、不溶性食物繊維は合せて約40~50%と豊富。腸内環境を整えるために欠かせない食物繊維をこれだけ摂取できる果物は、いわばスーパーフルーツ。健康的なダイエットにはスムーズなお通じなくして語れません。ヨーグルトにふりかけて一緒に摂ったら最高ですね。なお、ペクチンには総コレステロール値ならびにLDLコレステロール値の低下に関与していることが報告されています。また、大腸内の善玉菌を増やす(プレバイオティクス)ともいわれています。

◎カルシウムなどのミネラル

カルシウムは100g中250~350mgも含有。牛乳の約2倍にあたります。果肉からこの量は他ではあまり見かけません。また、カリウムにいたっては、100g中1500〜3000mgも含まれています。他に亜鉛、鉄、マンガン、リン等も含みます。

◎ビタミンC

100g中150~300mg含有しています。他にビタミンB1、2、3、6も含んでいます。さらに有機酸も豊富なことから、パウダーを食すると酸味が感じられます。

食物の抗酸化能を示すORAC値(活性酸素吸収能力)が突出して高い!

最近はあまり聞かなくなりましたが、食品の抗酸化能を示す値としてORAC値があります。食品分析センターでも測定でき、パッケージにも記載できます。各フリーラジカルに対するバオバブ果肉の抗酸化力をORAC値にて測定した結果がありますが、一般的にザクロやクランベリーで報告されているORAC値よりも2倍以上、ブルーベリーの3倍以上と他の果物と比べて優れています。

アサイーやマキベリーといった果物も抗酸化力が高く、一般食品や飲料にも使われ広く知られるようになりましたが、バオバブはこれらの果物にも勝るほどORAC値が高く、成分のバラエティーも豊富です。食物繊維やビタミン等の力と相まって、美肌・アンチエイジングに役立つのはこのためです。この抗酸化力の裏付けとなるのは、ビタミンCだけでなくポリフェノールの存在もあります。

サプリだけでなく、豆腐やアイスクリームなど幅広い開発用途

サプリメント原料として使われるのはもちろんですが、粉砕末ですのでカプセルや打錠品に少量配合というよりも青汁のような顆粒粉末の形が一番お勧めです。バオバブの良い所は酸味はありますが、ほぼ無味に近く他の素材をブレンドしても邪魔しないところです。そのため、単体だけでなく他のスーパーフード粉末とのブレンドもお勧めです。欧米では以下のようなアイテムで商品化されています。

  • フルーツスムージー
  • シリアル、シリアルバー
  • アイスクリーム、ヨーグルト等の乳製品
  • スポーツ&フィットネスフード、ドリンク製品
  • スペシャルティー
  • サプリメント

変わったところでは、豆腐やアイスクリーム屋さんからもバオバブパウダーの問い合わせを頂いたことがあります。アイスクリームは何となく想像できるのですが、豆腐は何で?と最初思いました。豆腐屋さんも昔ながらの商売だけでは厳しく、新商品開発が求められているのでしょう。従来の食べ方とは異なる新しい豆腐の楽しみ方として、デザートスタイルの豆腐として、フルーツソース(アサイーソース)をかけて食べるという商品が実際ありました。バオバブのソース、これも面白いかもしれません。

バオバブパウダーから期待できる様々な機能性

上に挙げたように、含有している栄養成分の特徴から、美肌・ダイエット・アンチエイジングに役立つ素材であることは間違いありませんが、もう少しミクロの世界でみると、以下のように様々なアプローチ、角度からからだをサポートしてくれます。

  • エネルギー産生作用(元気回復)
  • 明晰さと注意力の向上
  • 健康的な消化管システム
  • 抗酸化作用(フリーラジカルによるダメージから細胞を保護)
  • 免疫システムのサポート
  • 健全な神経システムのサポート

まとめ

バオバブは日本では生育していないため、バオバブパウダーはアフリカからの輸入品になりますが、農薬や化学肥料等一切不要でオーガニック品のため、安心してお召し上がりいただける食品原料です。ただし果肉粉砕末なので、そのままの粉末を摂ろうとすると、粉が舞い上がってせき込んでしまうかもしれません。そのため、サプリメントとして商品化する場合は、打錠品やハードカプセル等に配合するか、顆粒粉末状に加工してスティックやパウチ袋に充填するかになります。バオバブパウダーの1日の推奨量は目安としてできれば3g程度です。日々の朝食のメニュー、一品中に組み込めるといいですね。

 

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